サヌール地区はバリ島で最初に開発されたリゾート地と呼ばれ、「タンジュン・サリ」が古くからのホテルとして有名ですね。現在サヌールには2つの大きな工事が進められています。いずれも2024年3月のオープン予定でしたが、作業が遅れているのかオープン予定日が変更されています。
「ICON BALI」はサヌールビーチ沿いに建築中のショッピングモールです。外観はかなり出来上がっているように見えますね。2024年6月07日オープンしました。その影響でタンブリンガン通りは北から南へと一方通行の規制が開始されています。
場所はタンブリンガン通りを北に向かって走り、タンジュンサリを過ぎた右側に工事中の塀が見えます。以前は”ラ・タベルナ・ホテル“がありました。
モール内には水上マーケットを再現した屋台のようなお店が並び、バリ島内外の人気ブランドが多数出店。バリ舞踊のパフォーマンスが楽しめる屋内ステージやバタフライパーク、ビーチクラブとショッピングだけではない遊べる施設も充実。サヌール地区に滞在する人はもちろん、他地区からも遊びに行く価値がある楽しいモールになりそうです。
もう一つはバイパス通り沿いに建設中の「バリインターナショナルホスピタル」です。
場所はバイパス通りをサヌールへと走り、マクドナルドを過ぎた右側に大きな建物が見えてきます。こちらは2024年12月までのオープン予定となっています。外観はかなり出来上がっていますね。
通常は外国人が医療に従事することは難しいのですが、この病院では世界中からスタッフを採用できるよう州政府が緩和しているようです。高い医療技術を輸入することで今までとは違う病院となるようです。実際、インドネシアでの社会保障制度内にある無料の医療サービスの提供はこの病院では行わず、高度で高額な医療を富裕層または外国からの患者へと提供するようです。
心臓病科、神経内科、重症疾患、消化器内科、整形外科を専門とする予定であり、250床のベッドが用意されるようです。
私設の病院ではありますが、政府が進めるサヌール健康経済特区の基幹となる施設であり、隣接するインナグランドバリビーチホテルなどサヌール地区の観光施設も含めたヘルスツーリズムと呼ばれる観光と医療が融合した、観光産業としての開発も担っているようです。近い将来、医療を目的としてバリ島へ旅行することが当たり前となるかもしれません。
スミニャックやチャングーなど西海岸の開発がものすごい勢いで行われていることに対して、サヌール地区は取り残されているように緩やかな変化といった感じでしたが、この2つの大型開発だけでなくサヌール港への道路整備など周辺の交通インフラ整備も計画されているようで、サヌール地区が注目され、さまざまな投資先として人気の地区へと変わっていくかもしれませんね。