世にも奇妙なバリ島の正月「ニュピ」と大迫力の「オゴオゴ」

オゴオゴ

信仰心の厚いバリの人々はバリ・ヒンドゥーの教えに沿って生活をしています。バリ・ヒンドゥーの新年にあたるのが「ニュピ」。バリ・ヒンドゥー教徒にとって1年で最も重要な日です。2024年は3月11日が「ニュピ」です。

「ニュピ」の前夜は盛大なお祭り「オゴオゴ」が行われます。

各村で造られた大きな張りぼて「オゴオゴ」が街を練り歩きます。「オゴオゴ」には各家庭から出た悪霊が宿ると言われ、最後には乗り移った悪霊と共に焼き払われます。どの「オゴオゴ」も鬼や悪魔のような形相をしているのですが、人々の悪意も表していて焼き払うことでそれらも浄化をします。焼き払われてしまうので毎年最初から作っています。およそ一ヶ月ほどかかり村をあげて作成しますが、地域によって特色があるようです。ウブド地区は芸術性があり、クタやレギャンだとホテルなどのスポンサーがついて電動で動くものなどもあります。
「オゴオゴ」の練り歩きは地区によって時間が違いますが、日中に始まるところもあります。

「オゴオゴ」の日に外出を考えている人は「オゴオゴ」の出発時間などをホテルのスタッフなどに確認する必要があります。なぜなら「オゴオゴ」が通る道は車両通行止めとなり、付近の道路にも影響が出てしまうからです。「ニュピ」前日は多くの通りで通行止めが発生しますので移動する場合には通常よりも時間がかかることを念頭に計画することをオススメいたします。
こうして「オゴオゴ」はにぎやかに街を練り歩き、島の悪意と共に焼き払われることになります。そして静寂と祈りの日「ニュピ」を迎えるのです。

「ニュピ」の日は火や電気を使わない、外出をしない、仕事をしない、殺生をしないと定められ人々は瞑想と祈りで1日を静かに過ごします。

「ニュピ」がとても珍しいのは、島にいるすべての人が同じように過ごさないといけない点です。宗教が違くても外国人でも観光客でも例外はありません。さらに空港や港も閉鎖されバリ島への行き来も出来なくなります。毎日運航されている飛行機も「ニュピ」の日は運休が決まっています。外出が出来ませんから車やバイク、自転車、一切が道路を走っていません。人がいなくなった街の様子はまるで映画のセットのよう。だと思います。なにせ外出禁止ですからね、実際には街の様子を見て歩くことは出来ません。

例外はないのですが、ホテルに宿泊している観光客については実際にはそこまで厳しい規則にはなっておらず、ホテル敷地内であればプールや庭で遊んだり、スパやレストランを利用することが可能です。ただ、大きな音を出したり、部屋から明かりが漏れたり、宴会を行ったりは出来ませんし、外出も出来ません。また、ホテルスタッフも最少人数での営業となるので普段よりもサービスが低下することがあります。「ニュピ」が旅程中に含まれる場合には外出が出来ない事など規則を守り、「ニュピ」の日を理解する必要があります。

※写真はイメージとなります。

「ニュピ」の日は島中の電気が消えます。日が暮れてから夜空を見上げるとそこには満天の星空。。。人の営みがもっともっと原始的だった時代は毎晩、このような夜空だったのかな。。と思いを巡らせても楽しいかもしれませんね。
バリ島の「ニュピ」は他では味わえない不思議な1日です。前日の「オゴオゴ」と合わせて是非体験してみてください!

「ニュピ」はバリ島の暦で決まりますので、毎年変わります。2024年は3月11日です。2025年は別の日となります。

【2024年3月11日「ニュピ」前後のガルーダ・インドネシア航空の運航予定】

3月11日(月) デンパサール発→成田行ガルーダ・インドネシア航空は運航します。

3月11日 (月) 成田発→デンパサール行 ガルーダ・インドネシア航空は運休です。

3月12日(火) デンパサール発→成田行ガルーダ・インドネシア航空は運休します。

3月12日(火) 成田発→デンパサール行 ガルーダ・インドネシア航空は運航します。

「ニュピ」と「オゴオゴ」を楽しむおススメホテルはこちら

関連記事

  1. バリ島からジェットボートで2時間。ギリ・トラワンガンに楽園を見た!

  2. 関空からバリ島へ。ジェットスターを使ったご提案!

  3. 活気に溢れるバリ島の台所、パサール・バドゥン