バリ島には、世界的ホテルチェーンから個性豊かな独立系ホテルまで、さまざまな宿泊施設が存在します。近年では、運営の効率化やブランド力の強化を目的に、ホテルマネージメント会社と提携する動きも広がっています。
その中でも注目されているのが、**ディジワ・サンクチュアリ(Dijiwa Sanctuary)**です。
ディジワは2021年に6軒のホテルと提携し、2022年にはさらに6軒を追加。2023年には1軒のホテルと1軒のレストラン、そして2025年には新たに2軒のホテルが加わる予定です。
今回は、そんなディジワグループの中でも、ウブド周辺に展開するホテルをご紹介します。
ウブド周辺のディジワグループ

ウブド地区には現在、7つのホテルを展開しています。プリサラスワティやアーティニはウブド市街の利便性の高い立地、他は郊外の自然あふれる立地となります。
マティス・リトリート・ウブド

ディジワグループがブティックとよぶフランチャイズ方式の「マティス」ブランド。ほかにバリ島北西部のアメッドに1軒あります。ウブドは全19室。ウブド王宮から約15分。ロイヤルピタマハやマンダパリッツなどウブド北部へ向かう。メインプールからの田園風景が素晴らしい。
ブルー・カルマ・ディジワ・ウブド

ウブド王宮横のスウェタ通りを北へと走り約15分の田園とジャングルに囲まれたホテル。ヴィラとスィート棟合わせて全20室。心地よい風の通るヨガシャラやオーガニックレストランなどウェルネス・リトリートとして特価したリゾートと言えます。
コルルア・ディジワ・ウブド

ウブド王宮からは車で15分ほど。全17室のアットホームなプチリゾート。古木を多用したトラディショナルなデザインの建物が目を引きます。古木のヨガシャラには時間を経た何かしらの雰囲気を感じられるかもしれません。
プリサラスワティ・ディジワ・ウブド

ウブド王宮と同じ並びにある老舗ホテル。宿泊したことのある人、カフェロータスに立ち寄った人、たくさんいると思います。2022年からディジワのグループとなりました。トラディショナルな外観の全20室。立地の良さからウブド中心街を散策する拠点となっているホテルです。
アルカマラ・ディジワ・ウブド

ウブド王宮から車で約30分。ウブド南部にある3階建てのスィート棟と8つのヴィラ棟をもつホテル。全38室。森の中に3階建てのビルは珍しい。ウブド市街からは距離があり周辺にも栄えている地区ではありませんので、買い物や食事には不便ではありますが、ウブドの村や静かな街並みを楽しみたい方にはおすすめです。
ザ・アーティニ・ディジワ・ウブド

ウブド王宮から車で10分。ハノマン通りからプンゴセカン通りへと変わり、アルマミュージアムへの入り口の手前にある細道を数十メートル進んだ奥まった立地。賑やかな通りからは想像つかない田園風景を見ることが出来る。ビルディングタイプで全39室。市街散策の合間にパディレストランでコーヒーブレイクを楽しんでみては。
ビーハウス・ディジワ・ウブド

ホテル名にもなっているユニークな外観の客室や本格的なプライベートプール付きヴィラなど合わせて全17室。ウブド王宮からは車で約20分。ウブド西部、ゴアガジャ遺跡に近い田園風景の楽しめるホテル。
インドネシア内でディジワ・サンクチュアリが関わっている施設

ウブドだけでなく、タナロットやチャングー、スミニャック。バリ島以外にもスラウェシ島やロンボク島、ヨットクルーズもあります。上記以外にさらに子会社としてロカルアと呼ばれるブランドも持っています。
バリ島の独立系ホテルを守り、未来へつなぐ:ディジワ・サンクチュアリの挑戦
ディジワ のようなホテルマネージメント会社は独立系ホテルの魅力をそのままに、経営面でのサポートを提供することで、多くのホテルが再び息を吹き返し、さらなる発展へと歩み始めています。これは、長年バリを愛して通い続けてきたリピーターにとっても嬉しいニュースではないでしょうか。
現在、日本からの旅行者数はコロナ前に比べて減少傾向にあるものの、欧米諸国を中心に他国からの訪問者は大幅に増加しています。インターナショナルな視点を持ち、多様なニーズに対応できるマネージメント体制は、今後ますます重要になるでしょう。
ディジワは「その土地らしさ」を損なうことなく、ホテルごとの個性を尊重した運営を行っています。 予約管理、マーケティング、人材育成など、ホテル経営に必要なノウハウをトータルで提供しながら、独立系ホテルが持つ魅力を最大限に引き出すパートナーとして機能しているのです。
単なる再生ではなく、バリ島の観光文化そのものを支える取り組み。これからも、バリの魅力を肌で感じられる「特別な滞在」が、世界中の旅行者に届きますように──。