2024年9月25日はガルンガンでした。
ガルンガンは210日ごとに巡ってくるバリヒンドゥー教でも大切な祭礼の1つ。世の中の善が悪に勝利した記念の祝日と言われています。村の寺院や各家庭の家寺には神様や自然の霊、祖先の霊が降り立ちます。人々はお供え物をして祈りを捧げます。
数日前から準備が行われ、ペンジョールと呼ばれる竹細工が各家の門に飾られます。神様や祖先の霊はこのペンジョールを目印に各家に降り立ちます。祖先の霊が戻ってくることから日本のお盆にも似た祭事と言われています。
ペンジョールは各家庭で手作りします。この時期のバリ島は通りに多くのペンジョールを見ることができ、とても華やかで文化的な一面を楽しめます。
お供え物は果物やお花、葉を加工したもの、華やかですよね。各家庭で手作りしますが作る数の多さにも注目です!
ガルンガンにはラワールと呼ばれるお祭り料理がふるまわれます。豚肉を使ったお料理で串焼きのようにして楽しみます。
ほかにもバリ島のやきもの、サテなど各家では自慢の料理をたくさん用意します。
民族衣装のクバヤで正装してから、家の寺、村の寺、仕事場の寺など関係するいくつもの寺へお供え物をもってお祈りしに行きます。
お祈りが終わり、家へ帰るとラワールをはじめたくさんの準備していたお料理を楽しみます。ご近所さんや親族なども集まり皆でガルンガンをお祝いします。
信仰の厚いバリの人々にとっては神様や祖先の霊を迎える神聖な儀式でもあり、友人や家族と過ごす楽しい日でもあります。
この時期にバリ島を旅行すると街を行き交う正装したバリの人々を見かけ、いかに信仰とともに生活しているかを感じられると思います。