バリ島東部にある「トゥガナン村」バリ島東部観光の目玉として昔から人気のある村です。サヌールから東部の海岸線沿いにひたすら北上していきます。家族に人気の「バリサファリ&マリンパーク」やロンボク島へのフェリー港でもある「パダンバイ港」、数多くの有名人も宿泊した「アマンキラ」、東部一のリゾート「チャンディダサビーチ」などが道中点在しています。
車で約1時間30分

バリ島古来の文化を守り伝える
バリ島古来の文化を守るバリアガの村としても有名で、素朴で独特な風習に従って生活する村の人々は同じバリ島に暮らす人々とは違っているそうです。石塀に囲まれた村は中央通りの両脇に民家が立ち並んでいる分かりやすい街並みでもあり、中央には大きな藁葺屋根の集会場があります。舗装されたり街灯があったりなどの一般的な街並みとは違います。

世界でも珍しいトゥガナン村のグリンシン
ここで生まれる「グリンシン(Geringsing)」は、世界でも稀有な技法で織られる神聖な布として知られています。
グリンシンとは、バリ語で「病を避ける」という意味を持ち、魔除けや浄化の力が宿ると信じられています。その名の通り、儀式や祭礼、人生の節目において身にまとうことで、身を守り、心を清める役割を果たしてきました。

赤・黒・黄の自然染料で染められた幾何学模様には、魔除けや浄化の力が宿るとされ、村人たちは祖先の知恵と祈りを込めて一枚一枚を丁寧に織り上げます。
すべてが手作業による芸術品。縦糸と横糸の両方に染めを施す“ダブル・イカット”技法は、極めて高度で、完成までに数ヶ月から数年を要することもあります。

染色には自然素材が使われ、模様の精緻さと色の深みは、職人の経験と祈りの心によって生み出されます。そのため、グリンシンは一点一点が唯一無二。希少性と技術の高さから、価格も高価なものが多く、まさに“身にまとう文化遺産”といえる存在です。
村の女性たちは民家や集会所などで作業を行っています。

バリ島お土産といえば。。。アタ!
トゥガナン村にはグリンシンと並び、もうひとつの伝統工芸が人々の暮らしに根づいています。それが「アタ製品」。アタとは、シダ科の植物である「アタ草」の茎を乾燥させ、丁寧に編み上げて作られる天然素材の工芸品です。バリ島のお土産として一度は見たことがあると思います。
バッグやバスケット、ランチョンマットなど、日常使いのアイテムからインテリア雑貨まで、用途は多彩。自然素材ならではの温もりと、バリの伝統が息づくデザインは、使うほどに味わいが深まります。

繊細な技法で描かれる生き生きとした
ロンタルという葉に細かい絵や地図、カレンダーなどを書いています。繊細なタッチで表現される生き生きとした絵には驚かされます。


アタ製品や織物に興味がある方は是非トゥガナン村まで足をのばすことをおススメいたします。工房や作業風景を見学することもできますので、技法の高さを理解したうえでお気に入りの商品を探してみてはいかがでしょうか。
バリスタイルではトゥガナン村までのツアーを日程に組み込むことも可能です。興味のある方は是非お問い合わせください!